ロゴ・イラスト kucci
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こども食堂とひと言でいってもさまざまな形があります。
その名づけ親である「気まぐれ八百屋だんだん こども食堂」の
店主・近藤博子さんは、こども食堂について
「こどもが1人でも安心して来られる無料または低額の食堂」
と言います。
今回の「全国ツアー」ではこれにならい、
「(困難を抱える家庭の)子どものための食堂」だけでなく、
たとえば高齢者の食事会に子どもが参加している場合なども
「こども食堂」と広くとらえています。
そんな雰囲気を端的に表したのが上のイラストです。
こども食堂は食事を提供するだけでなく、子どもが子どもたちどうしで、
あるいは地域のさまざまな大人たちと触れ合うことができる
交流の場所でもあると考えています。
こども食堂はいま、全国に広がっています。
報道によれば、今年5月の時点で全国に300ヵ所以上あり、
その後も各地で増え続けています。
一方で、現在こども食堂に取り組んでいるのは、
地域活動やボランティア活動、子どもをめぐる問題に
強い関心のある方々にとどまっているのも事実です。
地域活動に長く関わってきた自治会や婦人会の方々、
社会福祉協議会や民生委員、行政関係のみなさんにも
こども食堂の活動を理解していただくことで、
「一部の人たちの取り組み」から
「地域住民の誰もが理解し関わっていける取り組み」へと
広げていきたいと思っています。
国や地方自治体、企業、そして一般の方々も、
子どもの6人に1人が貧困状態にあるといわれる現状を
「なんとかしなければ」と思い、
解決へ向けて動き始めています。
この機運を逃すことなく、
さらにこども食堂の活動のすそ野を広げるため、
「全国ツアー」を行ないたいのです。
「こども食堂がその地域でどんな役割の場所になっていけたらいいのか」
「地域の人たちがこども食堂にどんなふうに関わっていけるんだろう」
こうしたこども食堂の理念やあり方について、
講演会やシンポジウムなどを通して考えていきたいと思います。
たとえば高齢者給食が進んでいる地域であれば、
「高齢者給食とこども食堂との連携方法」といった、
地域の実情に根差した「こども食堂のあり方」についても、
多様な立場の方々をお招きしながら話し合っていきます。
また、これからこども食堂をはじめたいという方々へむけて、
先に活動を始めた「先輩こども食堂」のみなさんから、
ノウハウの共有や先進事例の紹介もしていただきます。
その場で出会った人たちがつながり、
子どもたちのための活動がひとつでも増えていくことを願っています。
もちろん、あたらしいこども食堂がたくさん生まれたら最高にうれしいですし、
学習支援や地域の活動との連携が深まっていくのもいいですね。
こども食堂が、子どもだけでなく、その地域のすべての人たちにとって欠かせない空間になり、
子どもが抱える問題を発見し、そこに集まった人たちで解決の方法を考え、
次の支援へとつなげる場所になっていく――。
最終的には、地域から困っている子どもたちが1人でも減ることが私たちの願いです。
栗林 知絵子
(特定非営利活動法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長)
東京都豊島区在住。6人家族で大学生の息子2人の母。
2004年より池袋本町プレーパークの運営に携わる。
「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」による一連の活動により、
2015年度「あしたのまち・くらしづくり活動」内閣官房長官賞、
2015年度東京都女性活躍推進大賞、きづなづくり大賞2014東京都知事賞などを受賞する。
平野 覚治
(一般社団法人全国食支援活動協力会専務理事)
NPO法人 豊島子どもWAKUWAKUネットワーク
一般社団法人 全国食支援活動協力会
池本 修悟(一般社団法人ユニバーサル志縁社会創造センター専務理事)
小川 真一(専業主夫)
近藤 博子(気まぐれ八百屋だんだん店主)
佐甲 学(社会福祉法人全国社会福祉協議会児童福祉部部長)
髙橋 潤(認定NPO法人長野県みらい基金理事長)
室田 信一(首都大学東京准教授、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン副代表理事)
湯浅 誠(社会活動家、法政大学教授、公益財団法人子どもの貧困対策センターあすのばアドバイザー)
山崎 美貴子(東京ボランティア・市民活動センター所長)
青砥 恭(全国子どもの貧困・教育支援団体協議会代表)
米山 けい子(全国フードバンク推進協議会代表/NPO法人フードバンク山梨理事長)
湯澤 直美(「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク世話人/立教大学コミュニティ福祉学部教授)
釜池 雄高(こども食堂ネットワーク事務局長)
胡内 敦司(千葉県松戸市子ども部審議監)
〒158-0098 東京都世田谷区上用賀6-19-21
一般社団法人全国食支援活動協力会内
「広がれ、こども食堂の輪!」全国ツアー実行委員会事務局
電話(祝日を除く月~金曜日 9時~17時): 03-5426-2547
E-mail:kodomoshokudo.tour@gmail.com
子どもの貧困対策推進議員連盟
内閣府(講師派遣事業について)、厚生労働省、文部科学省、農林水産省
社会福祉法人全国社会福祉協議会
全国民生委員児童委員連合会
一般社団法人 共同通信社